おたくの文章

ミーハーです!

THE RAMPAGE LIVE TOUR 2023 "16"

に、行ってきました。

※ネタバレです。

※会場内や行き帰りにメモをとったわけではなく記憶に頼って書くので、ネタバレそのものが目当ての方もご注意ください。

※特筆して書きたい部分のみ書くので、全体的なバランスのいい感想ではありません。

浦川翔平のオタクなので浦川翔平に関する感想が多いです。

 

仕事がハチャメチャになっていて、なおかつ他にもやりたいことがたくさんあるので、ランペのオタク活動をセーブしている。

それでもツアーだけは絶対行きたいと思っていて、前回のツアーでご一緒した元フォロワーにも「来年もツアーだけは絶対に行くので!」と宣言していた。今年のツアーが発表されるとその元フォロワーが連絡をくれて、元フォロワー、そして私の高校時代からの友人と一緒に5月27日のツアー初日に参加した。

今年の私のチケット運が本当にものすごくて、展覧会や、ハロヲタである友人のファンクラブアカウントも含め、現時点では当選確率が100%だ。つまり、この日も譲渡を探すことなく自分のファンクラブアカウントで当選した。当選を知ったときは、このあと事故にでも遭って死ぬのかと思ったほどだ。なぜならこの日はツアー初日というだけではなく、メンバーの神谷健太の誕生日でもあるからだ。本当に運が良かった。

しかし、近頃の当選確率に関して、応募した際に私は人に「当たるよ」と冗談半分、そして確信半分で宣言しているので、案外言霊というものは存在しているのかもしれない。

 

さて、当日。「さわやか」に初めて行き、さわやかの香りを漂わせながらエコパアリーナに向かった。

私はLDHのライブ前の会場の雰囲気が好きだ。会場内だけでなく屋外でも(それが許される場所では)音楽が流され、ツアーグッズやCD、DVDだけではなくガチャガチャが設置されている。ファンクラブや有料ブログのログイン画面を見せるとグッズがもらえる、ちょっとした楽しみもある。さらに、私はコロナ禍になってからのライブしか行ったことがないので未経験だが、アーティスト自身がプロデュースしたドリンク、フードの屋台が出ることもあるそうだ。もうほとんど祭りだ。

そういうこともあり、ライブ会場は開場前からたくさんの人たちで溢れ、これまで見てきたどのアーティストの会場よりもにぎやかである。今回は特に会場がエコパアリーナということもあり、芝生に座って話に花を咲かせるオタクたちがたくさんいて本当に心地よかった。心残りとしては、もう少し広いスペースがとれたら、やましょうプロデュースのシャボンガンで心置きなく遊べたのに、ということくらいだろうか。ドーム規模の会場がとれたら、シャボンガンOKの楽曲もやってくれないだろうか。泡々の会場を見てみたい。

 

さて、ここからはライブの内容に触れるので、ネタバレに注意してほしい。

 

まず開演前にはメンバーによる"16 RADIO"が流れていた。今回は誕生日である神谷健太とリーダーの陣の"じんかみ"コンビだった。入場前にはこのじんかみラジオを楽しみにしていたのだが、トイレに並んで出てくる頃には開演5分前になっていたので結局聞きそびれてしまった。ファンクラブに入っているので後々聞いておこうと思う。

会場内はおそらくサーキット場をイメージしていて、スタンド席の手すり(厳密には手すりではなくスタンド席の床にあたる部分だが、ほかの表現がわからない)部分に今回のツアーのために作成されたロゴ各種が飾られていた。ステージは南北にエンステ2つとセンステが1つ。そして花道がそれぞれのステージをつなぐ変則的な形になっていた。前回のツアーで最前席を当てたのだが、マジで何も見えなかったので「センステは嫌」と願っていた私はどう反応すれば良いのか若干迷った。今回はスタンド席なので全体が見やすかったが、アリーナ席はどうだろうか。現時点では、スタンド中央しか勝たんステージの形であるとは思う。中央のステージ上空には中継用の画面が掲げられており、その上にロゴがデザインされた円形(円柱?)の飾りがなされている。そのあたりはけっこうEXILE一族によく見るデザインだ。そして南側のステージに車を模したセットが意味深に置かれていた。

どんなオープニングなのか予想しながら待っていると、突然ステージ中継の画面に映像が映り、カウントダウンが始まった。ゲームのコンテニュー画面のようなもので、楽曲の分数をカウントダウンする形式で三曲ほど流れていた。1分前には会場が暗くなり、私達含め観客が沸き立つ。最高の演出だ。

文字通り胸を高鳴らせながら待ち、いよいよその瞬間、長谷川慎が現れ、南側のステージの"車"に乗り込む。ここでようやく意図を理解した。これは16 BOOSTERSのMVの再現だ。パネルの映像とリンクした演出に夢中になっていると、北側のステージではゲーセンによくあるカーレースのゲームの運転席を模したセットが発光している。そこには吉野北人川村壱馬、RIKUのスリボがいた。えっすごくいいな…とときめいていると、他のパフォーマーもいつの間にか現れており、今回のツアーの代表曲である16 BOOSTERSが披露される。にくい演出で本当に今回のツアーが「絶対いい!」と確信できた瞬間だった。あと特効いきなり使われてて本気でびっくりして「オオッ」って声が出たし、周りの人のどよめき声も聞こえてきてちょっとおもしろかった。今回は特効盛りだくさんでそこも楽しかった。

そして、SHOW YOU THE WAY。岩谷翔吾浦川翔平の……。この楽曲はガンダム40周年記念企画のために作られたもので、シャアをイメージして作成されている。メンバーの岩谷翔吾浦川翔平が敵対関係にありつつも、ただならぬ関係性にあると読み取れるパフォーマンスに、私は「エ〜!?」と声を上げることしかできなかった。特にラスト、長い花道をお互いに向かって走り出すシーンはアニメを見ているようで、ガンダムを全く知らない私でも熱い感情が込み上げた。

その熱を繋いだまま、THE POWERが披露され、次はROLL UP。EDM寄りの楽曲で、クラブのようにゆらゆらと音楽に揺れていると、あることに気がつく。メンバーが足りない。双眼鏡でメンバーを確認しようとしたその時、南側のステージからジャージに身を包んだ与那嶺瑠唯、龍、鈴木昂秀、後藤拓磨、そして上げパン体操着姿の浦川翔平が登場した。そしてなんと「コロロ体操」が始ったのである。みんなは想像していただろうか? まさかツアーでコロロ体操が見られることを。もう爆笑するしかない。

「右に行っちゃお〜」「左に行っちゃお〜」と軽快に体操する5人の動きをゆるく真似ながら、やっぱり私は浦川翔平が大好きだな〜!と考えていた。踊っている姿は軽やかという言葉を体現するようでいて、見ているものを少し煽っているような雰囲気もあり、バラバラに見える2つの要素をまとめるとめちゃくちゃカッコしか言いようがない。ダンスが本当に苦手な私は、彼のダンスを見ていると「こんなふうに身体が動くの、きっとすごく楽しいだろうな」とつい想像してしまうし、16人もメンバーがいるのに気がつくとつい目で追ってしまう。それなのに、こういうくだらないことをさせても彼は一級品なのである。人を楽しませることにかけては常に本気の浦川翔平に、私はすっかり夢中である。それはそれとして、もう笑いが止まらないなか、曲は再びROLL UPに戻り温度差で風邪を引きそうである。今回、この曲のようにマッシュアップされていたり、メドレーのように何曲かが自然と繋がれて披露されることが多かったのも、いつもと異なる雰囲気でとても楽しかった。生バンドとDJ(おかえり〜!)がいることの醍醐味を味わえた。

ROLL UPが終わっても笑いが止まらないまま、次はLa Fiesta、HEAT WAVE、Fandangoのラテン調楽曲が続く。ランペの夏といえばやっぱりラテンよね〜とすっかり気分も切り替わり、湿度の高い楽曲とパフォーマンスの雰囲気を味わっていると、Fallen Butteryが続いて、その続き方もあるのかと驚いた。今回はセトリも変則的で本当におもしろい。パショケも「パフォーマーショーケース」と称して行われるこれまでの形から、楽曲に合わせてパフォーマーがフォーカスされる形で、新しい試みだった。パショケでトイレに行く人たちの頭の影を避けながら大盛りあがりしている側の人間としてはめちゃくちゃありがたい変更だ。

その後も"同人便箋"のように鎖で繋がれたメンバーたちが踊るFEARSや、ランペオタクの大好物小道具、椅子を使ったパフォーマンスが妖艶なINVISIBLE LOVE、与那嶺瑠唯神谷健太の服を捲くって腹を露出させる(オタク激湧き!)セクシー展開からのBUD LUV、So Goodと大人向けの時間が続いた。

そしてメンバーたちがはけはじめ、北側のステージに吉野北人だけが残った。北人ソロでのstarlightがはじまると、反対側のステージから武知海青が現れた。まず私が思ったのは、武知海青のダンスがうまくなったことだ。私はダンスについて素人だし、良し悪しも全くわからないので偉そうに思われるかもしれないが、それでもダンスがすごく洗練されたと感じた。繊細で吹けば壊れそうなのに、力強い信念に突き動かされているようなダンスは、ロマンチックなのにどこか芯の太さを感じさせる北人の歌声にとてもよくハマっている。深みのある短編映画を見たあとのように、曲が終わってほっと息をつくと、川村壱馬とRIKUが登場し、MY PRAYERを歌い上げる。私はMY PRAYERの3人のハモリが大好きなので、今回のツアーでも聞くことができて良かった。今回も3人がハモる箇所で幸せそうな表情をするスリボが見られて良かった。こちらまで幸せになる。

いつも通りの気が抜けるゆるさがたまらないスリボMCを挟んでonly oneを行い(事前に告知のあった通りファンも歌う演出だったので本当に"行う"って感じ……)(好みの問題で私はファンが歌わされる演出がそんなに……けっこう……なので棘のある言葉が出ました)、ついにLove Will Find A Way!

New Jack Swingの風を感じるこの楽曲にしょごしょへを引き連れて登場したRIKU。ステージ上を共に歩くカメラの目線で見ると、全身白の衣装なこともありスーパーボウルのリアーナのようでもあり、引きで見た際の曲調とスタイルからはBADやsmooth criminalのマイケル・ジャクソンのようでもあり、明らかにアメリカのアーティストを意識した演出に「ランペがやりたいこと」を察知して胸がときめいた。そしてRIKUの高音シャウト。いやもうDIVAやん。これまでもずっとRIKUのことをDIVAだと思ってきたが、ここに来てDIVA力(ヂカラ)をさらに高めてくるとは……。思わず「DIVAやん…」と声に出して呟いてしまうほどだった。RIKUソロでのLove Will Find A Wayは、しょごしょへの軽やかなステップさばき、カメラを使った盛り上げの演出も楽しめ、楽曲に入り込んで気持ちよく体を揺らせるだけではなく、歌手としてのRIKUの技術面での成長も感じられた。終わってから元フォロワーとも「RIKUさんまた歌上手くなりましたよね〜」と話すほどだった。いつでも自己研鑽を欠かさないRIKUのストイックさがまた1つ実りを得たと思う。

その後もELEVATIONなど「私はランペのライブにこれを聞きに来てるんだよ!」と言いたくなる楽曲が続き、Change My Lifeでは昨今国内アーティストたちもこぞって解禁している撮影OKタイムが設けられた。撮影OKタイムって、私は毎回「画面の中にきれいにメンバーを残したいけど、今目の前にメンバーがいるのにメンバーを生で見ないのはもったいない」と葛藤してしまっていつもブレブレのピンボケ写真と映像が残るんだけど、みんなはどう? あと向かいのスタンド席でスマホのライトで大きくハート作ってる人たちがファンサもらってたので、なるほどそういうのもありだな〜と思ったりとか、新鮮でいろいろ楽しかった。やましょへも謎の絡みをしていたし。やましょへの飼い主とペット感がどうしても私の笑いのツボである。

締めにハジマリノウタでしっとりと終わったあと、元フォロワーが「やましょうさんのパショケが無かったくないですか?」と言った。すでにキャパオーバーで頭がぼんやりしている私は「そうでした? ん? 言われてみればたしかに……?」と疑問に思っていると、アンコール! 川村壱馬のソロの書き下ろしラップから、山本彰吾のパショケがあった。ウワ〜! そんな演出ありかよ! もうバチバチしか語彙が浮かばないのだが、本当にこの上なくバチバチのパフォーマンスで「やべ〜!」としか言葉が出なくなってしまった。STRAIGHT UPやBIONIC、そしてダメ押しの100degreesの三曲目がアンコールで披露されるだけでも、最後の最後にアツすぎて酸欠で倒れるわ!と思うのだが、そこに山本彰吾のパショケや、クランプ三兄弟(かいまこの二人兄弟ではなく、川村壱馬を加えての三兄弟!!)のパフォーマンスも加わってとんでもない盛り上がりになった。頭を振りすぎて本当に酸欠で倒れるかと思った。後日しっかり筋肉痛になりました。

 

総論:本当に楽しいライブだった。

16人ひとりひとりにフォーカスを当てながら、THE RAMPAGEというひとつのチームとしての色をしっかりと魅せる構成、演出が充実しており、箱推しはもとより誰のファンであっても楽しめる三時間になっている。ここ2、3年ほどでファンになっている私が言うことではないが、ここ2年ほどはゴリゴリ路線ではなくキャッチーな楽曲やバラード曲が多かった。THE RAMPAGEはそれらを自分たちの糧としてひとまわり大きくなって帰ってきた。

"どのように見られてもいいか"の許容範囲が増えたと言うのだろうか。過去の映像や私が彼らのことを知ってすぐの頃は(少なくとも私にとっては)彼らは「かっこいい」と「強い」以外の言葉に身構えているように見えた。しかし今の彼らは「かわいい」も「おもしろい」も「きれい」も「切ない」も柔らかく受け止め、エンターテイメントとして提供出来るようになっている。その姿を見られて、私は本当に彼らを応援していて良かったと感じた。ランペは期待を裏切らねえ。

ランペオタの活動をセーブしようとしていたので、「飛行機乗らなくて良いところで土日」しか考えておらず、今回しかチケットを取ってないので再追加を今かいまかと待っている。無条件に行くので。(東京追加はアンジュの竹内さん卒コンが被ると思って取らなかったので、本当に再追加を待っています。)