おたくの文章

ミーハーです!

SOLDIER LOVE/THE RAMPAGE

20231225

歌詞と振付の修正が発表されました。

 

「THE RAMPAGE BEST ALBUM『"16SOUL" & "16PRAY"』発売延期のお詫び」

https://www.ldh.co.jp/news/detail.php?lang=jpn&site=OFFICIAL&newsid=0000100091

 

私はまだRAMPAGEが好きなので気持ちと元気がある間は応援していくつもりです。

この曲の何が問題だったと認識しているのか説明しないまま、ただ修正だけは行うという対応に納得はいっていないのでアルバムはやはりキャンセルしたままです。

 

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このブログは、2023年12月18日に投稿したものを編集しています。

とはいえ、ほとんど原文は残っていません。

当初、軍隊を彷彿させるところ以外はかっこいいと思っていましたが、Mステでのパフォーマンスや、avexにて公開されている声明文(https://avexnet.jp/news/detail.php?id=1015003)、メンバーのブログを受けて、人を傷つける楽曲としか思えなくなってしまい、とても残念な気持ちでいっぱいです。

アルバムはキャンセル可能なものはキャンセルしました。

LDHとTHE RAMPAGE、楽曲制作者やコレグラファーたちがこの作品の問題点に真摯に向き合い、適切な対応がなされるまで、この作品が収録されたアルバムを欲しいと思うことはないでしょう。

 

SOLDIER LOVE

SOLDIER LOVE

  • provided courtesy of iTunes

 

この曲の冒頭、言葉通り雄大な、だけどいつものランペらしからぬオープンニングで「えっ?」と思わせるトリックが仕込まれている。面白い仕掛けだけど、タイトルと合わせて聞くと、軍隊のイメージを彷彿させる。

ここまでなら、個人の好き嫌いの範疇で話が済んだかもしれない。

この楽曲で特に問題なのは歌詞だ。

「ここfar eastに昇った 陽光の神秘纏った」「ここfar eastの地から 神風吹き荒れたなら」「上書きする地図」この3箇所だけでも、タイトルの「SOLDIER LOVE」とともに聞くと、どうだろうか? 人々に何を想起させてしまうだろうか?

私はこの歌詞で旧日本軍を思い出し、すぐにことの重大さにまでは思いが至らなくとも、少なくともこの歌詞が嫌だと率直に感じた。

特に、私以外にも多くの人がこの歌詞の問題点として懸念しているのは、「神風」というキーワードを使っていることではないだろうか。

日本は、過去にアジアの国々に対して、侵略戦争を行ってきた歴史がある。アジア諸国に侵略の地図を広げる旧日本軍が、いわゆる「神風特攻隊」と呼ばれる隊員による自爆作戦を行っていたことは、世界的に有名な事実である。

この作戦には、大日本帝国の占領下にあった当時の台湾や朝鮮の人も動員(志願した方もいるというが、当時の彼らの扱いなどを思うに、どのような思いで志願したのかを想像するだけで悲しい気持ちになる)されており、該当の国の人にとっては何重にも辛い歴史の記憶になっている。

「神風」というキーワードを軍事的なかっこいいものとして肯定的に使いながら「日本からやってきました!」と挨拶されたら、本当は全く違う意図を持っていても、「THE RAMPAGEというグループはいったいどんな目的で周辺アジアに進出しようとしているのか」を疑ってしまう人は少なくないだろう。

例え話だが、もしアメリカのアーティストが原爆というキーワードを肯定的に使っている歌を歌いながら「私は日本が大好きです!」と言っていたら、どんなつもりでそんなことを言ってるんだろう、日本に対するリスペクトがないのか?と疑ってしまうのと同じだ。

だから私は、この歌詞を修正し、より多くの人にランペのかっこよさが率直に伝わる形にしてほしいと考えている。

他のアジアのファンたちから良くないイメージを持たれてでも、どうしても「神風」を使う必要があるのか? 日本に対して軍事的なかっこいいイメージを付けなくては、ランペが日本から世界に飛び出すことを表現できなかったのか? ランペのかっこよさは、旧日本軍の言葉を使わないと表現できないのか? そのことをよく考えてほしい。

誰もランペを断罪してやる!とか、ランペに悪意がある!とか一切言っていない。私もそんなふうには一切思っていない。

ただ、誤解を招く表現があるから直してほしい。その方がランペのかっこよさを広くいろいろな人に訴えかけられるよ、と伝えたいだけなのだ。

 

私やほかの声を上げているファンが問題含みの歌詞をランペがパフォーマンスすることになると予想していなかったように、きっとメンバーもファンたちのこのような反応を予想していなかっただろう。

予想していなかった反応に身構え、考えるよりも気持ちが先走ってしまうこともきっとある。私にもそのような経験はある。

でも、これはランペが日本で活動する日本のグループである以上、そしてアジアで、世界で活動していくと言う以上、どうしても意識を向けていかなければならない問題だ。

これまで、ファンに対して誠実な態度で言葉を届けようとするランペを見てきた。そんなあなた達には、どうかファンの言葉にも耳を傾ける勇気を持ってほしい。軽薄で無責任な罵詈雑言を並べ立てているような先入観を持たないで見てほしい。

 

この問題に意識を向ける中で、問題を指摘する人に対して誹謗中傷を投げかける人や、歌詞から誤った正義感を受け取ってしまい、海外にいる/海外にルーツを持つ人に対して差別的な言動をとる人を見てきた。このことは、端的にこの歌詞の持つ(持ってしまう)意味と問題点を表していると思う。

歌には力がある。舐めてはいけない。いつもいつも、きちんと考えながら言葉を発信してくれるランペにはそのことがよくわかっているはずだ。

この曲がどんな意味を持ってしまったのか、目を開いて、現実を見てほしいと思う。

 

このブログはSNSで誠実さと優しさを持ってランペに言葉を届けるたくさんの人の発信に勇気づけられて書いている。

また、話を聞き、問題意識の共有と整理を手伝ってくれ、私が悲しいと言うのに共感を示してくれた別界隈の知人、友人、そして姉にも感謝の気持ちを伝えたい。