おたくの文章

ミーハーです!

ストレス発散としての料理

少し前にネイリストさんとストレス発散の話題になった。

私は「お菓子を作ったり凝った料理を作ったりしますかね〜」と返した。ネイリストさんが「友人から、料理に怒りをぶつけるって聞きましたよ」と言った。「パンを捏ねるときに、怒りを込めてパンチするとか」

私の場合は違うなあと思った。

私はADHDで、(他の人の体に代わったことがないので分からないけど)おそらく他の人より頭の中の独り言が多い。仕事のミスが多いことをきっかけに病院に受診し薬を飲んでいるが、ごく少量に抑えているのでインターネットでよく見る「頭の中が静かになった」的な驚くような体験はしていない。多分他の人よりはいろいろな考え事をあれこれしている。

そんな私でも、料理やお菓子を作る時は頭の中がすごく静かなのだ。調理だけに集中できる。調理が完了したら成果物がすぐ目の前に存在するというのも、しかもそれを食べられるというのもいい。成果物がちゃんと美味しいと自分が誇らしく感じられる。

嫌なことがあるとそこに囚われて繰り返し繰り返し思い出しては今起きていることかのように反応してしまう自分だけど、料理を始めると嫌なことを思い出さなくてすむ。だから私はストレス発散には料理やお菓子作りを行うのだ。

思い起こせば、料理の習慣を身に付けたのは保育園に通うような年齢の頃から「お料理やりたい」という私の言葉を叶えてくれた祖母の影響が強いと思う。小学校に入学するの頃には三徳包丁を握っていたし、祖母がよく作ってくれたスライスチーズの入った卵焼きが得意料理だった。

祖母は料理が得意で、リクエストすればなんでも作ってくれたし他では聞かないオリジナルメニューもたくさん持っていた。地域の祭りがあるときは祭りにちなんだ菓子や料理を作って近所の人に振る舞っていた。そのどれもが美味しかった。

小さい頃は祖母と過ごす時間が長かったから、いつの間にか私の中には「料理は楽しい」という認識が刷り込まれていたのだろう。

 

つい先日、祖母のオリジナルメニューについて思い出話を咲かせることがあったので、このことを思い出した。