(好きなタイプはと聞かれて)「男でも女でも、自分を持っている人が好きです」
「今回は男女の恋愛の歌なんですけど、でも恋愛関係なく人を励ます歌だとも思うので、……」
(好きな女性の服装を聞かれて)「その人が好きな服を堂々と着ているのが素敵だと思います」
推したちの推せる言葉たちだ。
ハッキリと思い出せるもの以外にも、恋愛の話題で同性愛の存在を意識しながらていねいに言葉を選んで話す姿や、下ネタが出たときに「やめよ」とすぐに返せる姿、BLMが特に盛り上がりを見せていた時にはBLMについて言及したインスタのストーリーやブログ、投票日には投票したことを表明する、思いのこもったメッセージ付きのストーリー……などもある。
推したちは推せるなあ、推してよかったなあと思うことがたくさんある。
でもたまに、推せないなあと思うこともある。
この間は、女性が仕事をこなしている姿を性的に揶揄した姿にとても落ち込んだ。
女性が(男性の性欲を満たす職業ではない)仕事をしているときに、性的な場面に絡めて話をするのは本当に良くない。その女性はセックスを提供しているわけではないし、仮にセックスワーカーでも、仕事について第三者にからかわれて良い訳がない。良くないことだよ〜〜みんな〜〜〜〜〜………と思いながら、その一瞬の「冗談」のあとの1時間ほどを見守った。
こういうことがあると、私は一週間くらい平気で「あれは良くなかったなあ」と考えるのだが、他の人はこういう推せない姿にどう対処しているのだろう。
ある女性アイドルが「何故かチェキ会などの人の目があるところで大きな声でアドバイスをする人もいたけど、私のことを本当に好きな人は、私が人前で恥をかかないようにお手紙でアドバイスをくれた」と話ているのをどこかで見かけた。
そうしてみるべきなのだろうか。
ていうかいい加減、事務所はジェンダーやセクシュアリティの専門家の話を聞くべきじゃないだろうか。推したち以外のグループでも、ただ自分の仕事をまっとうする女性を性的にからかう発言があった。良くない。見てるし覚えてるし怒ってますよ。